アラカン姉妹ふたり暮らしの日々

姉は介護福祉士で妹は看護師。なんとなく始まったふたり暮らしの日々。

吉田篤弘ワールドに浸る

出会いはこの一冊でした。


帯の一文に心惹かれて手にとって、

一気に読みました。

架空の街「月舟町」にある風変わりな洋食屋

「つむじ風食堂」とそこに集う人々の

懐かしく可笑しく少し物哀しい物語。


それから数年

作者吉田篤弘さんと

パートナーの吉田浩美さんによる

「クラフト・エヴィング商會」の

著作と装丁に魅せられて

次々とジャケ買い。


まだ読んでいないものもありますが

手元にあるだけで嬉しくて

読み始めると止まらないのはわかってますが

全部読み終えるのが寂しくて

少しずつ読み進めています。


先日一気に三冊読了。


「流星シネマ」

「屋根裏のチェリー」

「鯨オーケストラ」

これは一冊ずつでも楽しめますが

実は三年かけて完結した三部作。


「流星シネマ」を読み進めていた時に

「鯨オーケストラ」に出会い

一晩で読了。

そのまま「流星シネマ」

「屋根裏のチェリー」と一気に進み

残ったのは繋がった物語を見届けた達成感と

切ない懐かしさ。


消えてしまった友達

無くなってしまった居場所

何処かにいるもう一人の自分を見つけた驚き


物語は終わり、でもまた物語は始まる。



この二日間は本にどっぷり浸かって

過ぎていきました。


日々の暮らしの読書は隙間を惜しんで

切れ切れになることが多いのですが

寝食忘れて本に浸れるエネルギーが

まだあったことに安堵しました。