アラカン姉妹ふたり暮らしの日々

姉は介護福祉士で妹は看護師。なんとなく始まったふたり暮らしの日々。

「ロスト・ケア」〜原作の重力に押し潰される〜

映画を観そびれたので

原作小説を買って読みました。


葉真中 顕「ロスト・ケア」


昨夜から今日にかけて一気に読了。


小説の中では時系列で様々な人物の日々や

心情が描かれますが

その中で一貫として〈彼〉とだけ記される

犯人の行動と思い。


これが〈誰〉なのかが

後半ついに明かされるときの驚き。

映画観てたらこの驚きが

味わえなかったので

観そびれたのは幸運でした。


介護と医療に携わるものとして

犯人が施した「ロスト・ケア」に対し

明確な反論もできない自分に

忸怩たる思いを禁じ得ません。



明日職場に行って

笑顔で働ける力を

どうか持ち続けられますように。


先日一緒に夜勤した職場の上司

ふとスマホケースに挟まれた

映画「ロストケア」の半券が見えました。


どんな思いで映画館を後にしたのか

いつか語り合いたいです。